中国の李克強首相が国内のモバイルインターネットにかかるコストの高さと速度の遅さを批判したのを受けて、テレコムレギュレーターはコスト削減とスピード向上を推進することをモバイル業界に約束した。

北京新報によれば、今週前半、李首相は「Wi-Fiスポットの場所を尋ねる人々の数は多いが、これは中国における通信費用が高すぎるためである」と起業家やエコノミストに述べたという。

中国日報によれば、料金値下げの方法研究を求めた首相の要請に応じて、産業情報技術省(MIIT)は、競争力のある価格で高速ネットワークを提供するためにオペレータと協力して4Gネットワークを構築することを約束したと述べた。

NetEast会長である丁磊氏は李首相のクレームに応え、そのスピーチで、モバイルインターネットの利用を必要とした、専門技能をもつブルーカラー労働者層が中国経済で必要になっていると言及した。「しかし現在、通信料金は1GBあたりCNY70(11ドル)程度の高い水準となっており、それが障害になるだろうと思われる」と丁氏は述べている。

李首相は1ヶ月以上前の国家委員会の会合でも、ネットワーク速度の問題について同様の声明を出している。

しかし、テレコム研究者である項立剛氏は、大都市と中規模都市でのモバイル接続の平均速度は米国や西ヨーロッパと比較しても遅くはないと中国日報で述べている。項氏は、小都市や農村地域での4Gサービスの遅さが国全体としてのスピードの低下につながっていると指摘している。