インドのモバイルウォレット会社PaytmのCEOであるVijay Sharma氏は、米国、欧州、および日本を含む先進国市場へのサービス拡大を目指している。

ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューでは、Sharma氏はサービス提供範囲を拡大する上で最も明確かつ論理的な道筋は、シンガポールやマレーシアのような市場へと進むことであると述べた。ところが同氏は、このような方法は、目標である先進国市場での成功ほど満足のいくものではないと加えている。

Paytmは、同社製品において2,500万人もの顧客ベースを持つ、インドの最大のモバイル決済プロバイダーのひとつだ。

自国市場では、QRコード小売支払システム、電子商取引プラットフォーム、金投資設備を提供している。同社は今年の前半において、(富裕層ではない) 非銀行利用者層を対象に広範なモバイル金融サービスを提供する、払込取扱銀行に参入した2番目に大きな企業となった。

また、同社は世界に影響力を持つサポートも行っている。同社の親会社であるOne97は、中国の電子商取引大手Alibabaおよびその関連会社Ant Financialの支援を受け、2017年5月、日本の複合企業ソフトバンク(Softbank)から14億米ドルを確保した。この取引は、これまでのインドの新設会社に対して行われた最大の単一投資と言われている。

これまでの唯一の国際的な動きは、2017年3月にカナダでPaytmアプリの限定バージョンを開始し、料金支払設備を提供したことであった。その際にインドのメディアでは、この動きは新市場展開の準備であると推測していた。