中国企業ZTEは、遠隔操作の有人ドローンを用いて、広範な業界に対してデバイスやアプリケーションを提供することで、 5G時代における自社の地位の向上に意欲を燃やしていることを示しました。

ウィーンの事業者Hutchison Drei Austria(H3A)イノベーションセンターでのデモで、ZTEは、遠隔操作によって安全な飛行や着陸が行える、5Gベースの制御モジュールを提供していることを説明しました。

ZTEでは、農業、インフラの点検、タクシーサービスにもドローンが応用できることに言及しました。

H3AのCEOであるJan Trionow氏は、このドローンは低レイテンシーで信頼性の高い5Gテクノロジーによって実現可能な応用のほんの一例にすぎないとも述べています。「イノベーションの世界はこれからです。当社ではZTEと協力してその開発を主導したいと考えています。」と氏は説明しています。

ZTE Austria CEOのChristian Woschitz氏は、H3Aとの共同開発は、オーストリア市場だけでなく広く欧州市場へのZTEのコミットメントであることを力説しています。氏は、さらに、オーストリアは、中央ヨーロッパならびに東ヨーロッパにおけるZTEの事業活動の中心としての役割を果たすとも述べています。

ZTEとH3Aは、消費者と企業に特定の要件に基づくサービスレベル合意書のオプションを提供する、ZTEによるネットワーク細分化を利用した世界最初の顧客向け用途のデモも出展しました。

しかし、最も奇抜な5Gの応用例は、人の命令に従うロボット犬でしょう。ZTEでは、これを捜索救助活動に利用できるのではないかと期待しています。