映像インタビュー: NTTドコモが、世界初の5G通信サービスの提供に先駆け、4Gネットワークの大型増強を計画している。今年中にピークダウンロード速度300Mbps(理論値)を達成し、2016年のTD LTEネットワークサービス提供開始を目指す。

NTTドコモは、日本市場で38%のシェアを持つ国内最大のモバイル通信事業者で、同社CTOの尾上誠蔵氏は、モバイルワールドライブに対し、3月にキャリアアグリゲーションとカテゴリ6モデルを導入してからは、ピーク速度が225Mbpsになっていると述べた上で、「ただし場所によっては、帯域幅の拡張により、262.5Mbpsを提供できることもある」と自信を見せた。

尾上氏によると、同社のモバイル通信サービス利用者6300万人のうち約半数がLTEを利用しており、大半のデータ通信がLTEネットワーク経由で行われているという。「現在はデータトラフィックの94%がLTE経由であり、3Gはほんのわずかなので、当社では今、3GからLTEへのリソース移行をダイナミックに進めている。」と同氏は述べる。

また、年末にかけて、3帯域のキャリアアグリゲーションを導入してLTEの通信速度を300Mbpsに引き上げることを目指しているという。

FDD方式で4Gネットワークを運用しているドコモだが、先日、3.5GHz帯における40MHzの不対(TDD)スペクトルを取得。来年からTD LTEサービスを開始する計画を立てている。

尾上氏によると、40MHzのTDDスペクトルにより、2本のTDDキャリアと1本のFDDキャリアを用いて3帯域のキャリアアグリゲーションを導入することができ、最初から370Mbpsのピーク速度を実現できるという。

最も人気の高い4G通信サービスなど、詳しくはこちらのフルインタビュー(英語)を参照されたい。