ファーウェイ社(華為技術有限公司)は、「先端技術と洗練されたデザインの組み合わせ」を謳いつつ、2015年の最高機種スマートフォン、P8をファブレット製品P8 Maxとともに初公開した。

ファーウェイ消費者ビジネスグループのCEOであるRichard Yu氏は、「私たちは、この端末が2015年の最も人気あるスマートフォンの1つになると完全に信じている」と述べた。

製品開発がフルメタルユニボディへ移行したことから伺えるように、ファーウェイは新製品デザインの研究に多大な時間を費やした。同社のモバイルデザインチームの代表であるJoonsuh Kim氏は、「固体金属を利用した開発は容易ではないが、結果は驚異的である」と述べている。

ファーウェイ社は、比較対象製品としてアップル社のiPhone6とサムスン社のGalaxy S6を挙げ、P8が両機種よりもスリムであり(6.9mmと6.8mmに比べて6.4mm)、スクリーンとボディの比率がより優れている(サムスン端末の70.8%、およびiPhone6の66.8%に比べて78.3%)と述べている。

本端末は、5.1インチの「IPS-NEO」ディスプレイを特徴とし、より明るく(さらに15%明るい「透過率」)、よりシャープで(コントラスト比率は1500:1)、使用時間がより長く(電力消費量を15%削減)なっている。

昨年P7によってグループセルフィー「groufies」を普及させたその取り組みに続き、ファーウェイ社の今回の最高機種もやはり奇抜なコンセプトを導入している。そのコンセプト「ナックル感覚テクノロジー」では、指の関節によるダブルタップを検知してスクリーンショットを撮影し、指の関節でスクリーンをなぞって画像を「トリミング」することが可能である。

本端末のカメラ機能を紹介する際にYu氏は、その「カメラ理念」は従来のスマートフォンで弱点であった、弱光と強いコントラストという2つの問題に焦点を合わせたものだと述べた。P8の初公開時にYu氏は、本端末が「ベストインクラスのOIS」、「世界初の4色13MP RCBW画像センサー」(弱光および高コントラストの性能を改善)、およびDSLR-レベル独立イメージシグナルプロセッサを搭載していると述べた。

今回サムスン社とアップル社の両ライバルに再度狙いを定めた上で、Yu氏は、このカメラが突出するレンズを搭載しておらず「シームレスで、滑らかで、突出物がない」、また「カメラはそれ自体で美しくなければならない」と述べている。