グーグルは24日、NFCベースの決済サービスを提供するソフトカード社との提携を発表した。ソフトカード社は、米国の大手通信事業者3社が設立したベンチャー企業で、今回の提携により、グーグルは苦戦する自社の決済サービス「ウォレット」の立て直しを図る。

グーグルは、ソフトカードから一部の技術と知的財産を取得しており(金額は非公開)、「グーグルウォレット」アプリをプリインストールしたAndroid(KitKat以降)端末が、同社を保有するAT&T、ベライゾン・ワイヤレス、T-Mobile USの3社から今年中にリリースされる。

グーグルの決済サービス部門を統括しているアリエル・バーディン副社長は、自社の公式ブログで、「当社はグーグルウォレットを改善するために、ソフトカードから魅力的な技術と知的財産も手に入れている」とコメントした。

提携の概要は、両社が交渉中であるという最近のメディア発表に則したものであり、その発表には、グーグルがサポート企業の収益を増やす用意があるとの内容も記載されていた。